スターターカートリッジは本当にインク量が少ないのか?
公開日:2013/02/25
最終更新日:2013/02/26
※この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。
検証:製品版カートリッジとスターターカートリッジの違い
弊社では元々はビッグタンクのみしか販売していなかったのですが、
タイ国内ではスターターカートリッジが大量に余っている現状を知り、
今回、発売することに決定しました。
しかし、「プリンタに最初から付いているスターターカートリッジは
量が少ないので、すぐに無くなるようにメーカーが仕組んでいる」
といった情報がまことしやかに言われています。
実際、弊社にも同様の問い合わせが来ることがあります。
それならば、噂が本当なのかどうなのか検証しなければなりません。
ということで近くのスーパーで製品版を購入してきました。
- 製品版とスターターカートリッジを並べてみました。
黒色が520バーツ(約1,560円)
黄色が300バーツ(約900円)
ちなみにチェンマイの最低賃金が日給300バーツで
黄色カートリッジと同じ値段です。
従業員たちはこんな実験のために無駄遣いをしているように
思ったようで「本当に壊すんですか?」と3回くらい聞き直されました。(笑)
なお、この記事の画像はすべてにキャプションがついていますので、
詳細情報を確認したい場合は画像をクリックすると見れます。
こちらはビニール袋から出した状態の計量状態です。
- 製品版の外装を外す前
- 外装を外す前
あれ?すでにスターターカートリッジの方が重い。。
しかも予想外に4グラムも重い結果になりました。
こうなったら完全にインクを抜ききって調べなければ
正確なインクの分量がわかりません。
ということで、カートリッジの分解に取り掛かります。
- 外装剥がし中です。
予想外に苦労しました。。
インクを抜き取る前に再度計量です。
- 製品版の外装を外した後
- スターターカートリッジの外装を外した後
画像では3グラム差でしたが限りなく4グラムに近い表示でした。
では、インクを抜き取る作業に入ります。
- インクを抜いています。
インクを抜き取った後に再度計量です。
- 製品版のインクを抜いた後です。
- スターターカートリッジのインクを抜いた後です。
両方共インクを抜き取ると同じ重量になっているのが
確認できます。
さて、抜き取ったインクを計量してみましょう。
- 製品版のインクのみです。
- スターターカートリッジのインクのみです。
スターターカートリッジのインク量が多い結果になりました。
まさかの結果でしたので、黄色も同じようにバラして実験してみました。
- 黄色を抜き取っています。
- 黄色の製品版のインク量
- 黄色のスターターカートリッジのインク量
結果はやはりスターターカートリッジのインク量が多い結果になりました。
結論:スターターカートリッジは製品版よりもインク量が多い!
どうしてスターターカートリッジは少ないといわれるのか?
推測ですが、プリンタを最初に買った時には
カートリッジからインクヘッドまでインクが充填されていない
のかもしれません。
もし、上記の推測が正しければカートリッジとインクヘッドを
つないでいるチューブにインクが満タンになるまでには
5CC以上は必要になります。
インク比重がどれくらいかは正確にわかりませんが、
あっという間にスターターカートリッジのインク量が減るのは
間違いないです。
まして、容量の少ないカラーのカートリッジは更に減るスピードが
早くなります。
現段階(2013年2月25日)ではLC11-4PKの
純正品スターターカートリッジの販売ですが、
将来的にはLC12-4PKの純正品スターターカートリッジも販売予定です。
販売決定の際には再度、インク容量を計測します。
追記:
スターターインクについてブラザー工業のホームページ内のよくある質問でも取り上げられています。
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